Shinichiro Matsuda

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3番目の彼女とのトラウマ

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” 松田君って あんまり自分のこと喋らないね、 もっと日頃何やってるのか話して欲しい ”

当時大学院理学研究科に属し、でも頭の中はロック音楽が鳴り響いてて、物理は面白いけど音楽の方が楽しくてしょうがなく、でも実験はマスター過程にいる以上やらなきゃいけない。

Doors のジムモリソンがかつて ”俺の人生は引き裂かれたカーテンだ ” と愚痴ったように 、 一日中音楽したいのにそれができないもどかしい日々を送ってた自分に3番目の彼女からそう尋ねられた時には

” いや 、 嫌々物理の実験をやってる毎日なんて喋りたくもないぜ ” と心の中呟いたものでした。

物理って政治、経済に比べたらメッチャ面白いのですが、音楽に比べたらメッチャつまんないんで、心の中はいつも不満原子が蜂の大群のように唸りを上げてました。

歌ってる時は幸せだったのですが

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それで喋りたくもない実験室に閉じ込められている毎日の事を聞かれたので、ふと ” なんでそんなこと聞くの ? ” と逆に尋ねたら ” 好きな人が何考えて、何やってるのかいつだって知っておきたいの ” との答。

ガクーーンと衝撃受けました。管理教育のママみたいではないか!

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ママには見えない娘だったのですが

なんか甘すぎるお菓子を無理やり食わされたようなキモさを感じ絶句してしまいました。

1番目の彼女が ”私は一人の人に絞って一直線 ! ” と真剣な目つきで宣言した時もちょっと引いてしまったように、自分はあまりベタベタしいのは苦手で、 後にある男の人に ” 教育ママみたいな事言われて参っちまいましたよ ” と言ったら ” イヤー 俺だったらそう言われたら嬉しいけどな ... ” と言っていたので自分が少数派なのかも知れません。

後に別れ話の際、” このままズルズル行ったら責任取ってくれるの !?” と 言われた時には沈黙せざるを得ず、好きなんだけど結婚して金と時間を費やす程好きじゃ無い、とにかく音楽と一緒に自由に果てしなく飛んで行きたいというのが自分のスタンスで勿論それ言うわけにはいかず、何とも後味悪い最後になってしまいました。電話切った後、” 俺は一体何をやってるんだ。抱いてる時には好きだ好きだと囁いておきながら、いざ将来をせがまれたら逃げるとは... ” 自己矛盾と自己嫌悪がミックスアイスクリームのようにうねりながらその夜はいつまでもぐるぐると体と心の中廻り続けてました。

しかし懲りずに4番目の彼女の時もまたトラウマが襲い掛かることに

第一期青春時代の苦い一ページです。